湯がこう

花咲ガニというこのカニは漁期が短期間で(5月頃〜9月頭頃)、言い換えれば特定の旬の間限定の味と言える特別な蟹ですから、吟味したことはないという声も多いようです。

息をしているワタリガニを湯がこうとする場合に、何もせず熱湯に浸すと、自ら脚を切りバラついてしまう事から、水温の低い状態からボイルするか、脚を結んで茹でるという方法が望ましいです。

普通の毛ガニは甲羅の大きさが11〜13cm級の言われるほど大きくないカニで、漁の出だしの頃は紫色と同様の褐色だが、湯がくことで明瞭な赤色になってしまうのです。
深海で見られるカニ類は激しく泳ぐことは考えられません。目立つくらい持続的に泳いでいるワタリガニの繊細な身が弾力があって抜群なのは不思議ではないことだと教えられました。

格好はタラバガニっぽいカニ、花咲ガニは、ちょっぴり小さい体つきをしており、花咲ガニの身はしっかり濃厚なコクがあります。内子、外子という卵の部分は珍味としても味わい深いです。